いつもいつもnine inch nails のことばっかり書いてますが
もう音楽が好きだけじゃなくて
最近じゃアーティストとして尊敬しているのでもうちょっとちゃんと書いときます。
私がこんなとこで書いても意味ないけどさ。
何も知らない人が読むかもしれないでしょ?
ninは80年代後半にデビューしたバンドで、簡単に言うと超メジャー。
ずっとレーベルともめてきたバンドで、レコードがなかなか出ない原因のひとつ。
レーベルに音楽に関して口出しされたくないというのがずーっとあって
戦って、自主レーベルつぶしたりいろんな苦労をやたらしてました。
自分の作ってるのはアートであって、商品じゃないって繰り返し言ってます。
だから、パッケージにもこだわるし、その紙質にもこだわるし
そんなことでレーベルといちいち交渉してきたのでした。
去年5thアルバムyearzeroを出したときはレーベルはあんまりマーケティングしなかったけど、自分のチームでアルバムコンセプトに関連したサイトをいくつも作って、ファンが必死で探し出すってことをやりました。
ヒントはCDにプリントされてる0と1だったり、ツアーTだったり。電話かかってきたり。
ライブ会場に新曲の入ったUSB落としてみたり。
結局、リリース前に自主リークして、全曲ストリーミング可能になって、
リミックス用のファイルが全曲分公開されて、はてにはリミックスサイトができて...とどんどん広がっていきました。
同時にsaul williamsのレコードのプロデュースもやって、
このレコードは当初5ドルかフリーのデジタルリリースされました。
その際の数字(売り上げ)も公開されてます。
(もちろん音のクオリティもすごいよ)
そして去年、バンドはメジャーレーベルとの契約が終わって完全にフリーに。
フリーになってからまず出たのがghostsI-IV(3月)。
これは全曲インスト。合計2時間のレコード。
99年のthe fragile(3rd。前作より売れなったせいで相当たたかれた)のアイディアを、レーベルの干渉なしでもう一度やったんだと私は思う。
これはフリーから300ドルのフォーマットでリリース。
これが、バンドの予想とは裏腹に売れたの。
メジャーレーベルが、そんなの作るな、売れないと言っていたであろう実験的なレコードが売れたの。これは相当嬉しかったみたい。
で、5月になって、yearzeroの続編the slipがリリース。
これは完全にフリー。
・・・
と、まあ簡単に書いてもこんなてんこ盛りなんですけど
ほんとすごいよ。。。
産業の構造も表現のあり方も変える勢いで。
こんなことやらなくてもいい立場なのにやってるし。
なんだかいろいろありすぎて、わけわからなくなってたけど、振り返ったら感動的だったので長々と書きました。
はやく私のオーダーしたGHOSTSこないかな。